こんにちは、ましろです。
今日のテーマは「【間取り】ファミリークローゼット」についてです。
一生懸命間取りを考えていると、こんなお悩み、ありませんか…?
この記事では、限りある土地・建物で、ファミリークローゼットの導入について真剣に悩んでいる人のために、リアルな家族生活をシミュレーションしつつ、本音で斬っていきます!
実際に、悩んで悩んで注文住宅を建てた経験を活かし
【様々な体験/実例/考察/お役立ち情報】を発信しています。
あなたのおうちづくりの参考になれば嬉しいです。
ファミリークローゼットとは
ファミリークローゼット(ファミクロ)とは、文字通り「家族のクローゼット」という意味です。
支度専用部屋として、あらゆる衣服や装飾品、カバン等を収納して、その場で家族全員の身支度が完成するように設計されています。
その代わり、各居室(子供部屋や寝室)毎にクローゼットを設けない間取りになることも多い模様です。
メリット3選
1.家事動線が良くなる
間違いなく、これが最大最強のメリットです。
ファミリークローゼットがなければどうでしょうか?
一般的には…
…なんて風に、家中をフルに動き回らなければいけません。
ですが、ファミリークローゼットさえあれば、洗濯物を各居室までしまいに行く必要がありません。
すべて、ここにしまえば良いのです。
洗濯はやることが多く非常に面倒な家事。。。少しでも手間なく終わらせられるなんて最高ですね!
洗濯~収納までを更に短縮したければ、ベランダ(外干し)もやめて、脱衣室(洗濯機)・乾燥機・ファミリークローゼットを近くに配置するとなお便利です!!
2.生活動線が良くなる
「身支度」や「帰宅後」のステップはある程度皆同じです。もちろん個人差はありますが、概ね以下のような形ではないでしょうか。
いかがでしょう、特に、クローゼット⇔洗面台を行き来しているイメージが湧いたのではないでしょうか。ファミリークローゼットを検討する場合は、洗面台の近くだと効率的に生活動線が短縮できそうです。
朝食のことを考えるとリビングや、上着やカバンの収納を考えると玄関の近くにあると、まさに理想的な動線が出来上がりますね。
間取りの工夫次第では、ファミリークローゼット・洗面台・玄関・リビングを繋げることも可能です。(動線がごちゃつかないよう配慮は必要です)
計算されつくした生活動線は、家族の日々を豊かにしてくれること間違いなし!
3.家が片付く
カバンは帰って来てその辺にポイ、上着は面倒だから取り敢えずリビングの椅子にかける、「ねぇ俺のシャツどこ?」…なんてことは日常茶飯事ではないでしょうか?
折角おしゃれにコーディネートしたリビングも、個人のモノ置き場にされてしまっては台無しです。家族のモノだって、どこに何があるかなんて全部分かるはずがありません。
では何故こういうことが起こるのでしょう?
それはひとえに、家族全体でのモノ置き場・ルールが決まっていないからです。
特に服・靴下・カバンは頻繁に使うため、個人個人が使い勝手の良いところにポイッと置く…なんてことが発生してしまうのです。
ファミリークローゼット=身支度部屋として家族で共通の認識を持つことで、そんなイライラからも解放されそうですね。
デメリット5選
1.朝が大混雑する
ファミリークローゼットは当然「家族全員の支度部屋」なので、基本的には皆ここで着替えます。広めにスペースを確保していても、2人、3人…と同時に使うことになればかなり窮屈ですね。
体がぶつかる、鏡の取り合いになる、引き出しを開けたくても開けられない…となると、ファミリークローゼットを使う時間や順番を決める必要があるかもしれません。
特に朝は、全員が大体同じ時間に身支度をすることになるので、朝のファミリークローゼット争奪戦が繰り広げられるかもしれません。
皆さんもご経験があるのではないでしょうか。朝のトイレや洗面台の取り合い合戦。。。
そんな風になってしまうかも…?
2.思春期の子には使いづらい
思春期を迎えた子(女の子なら早ければ小学校低学年から)は、家族の前で着替えるのを嫌がることが多いです。
するとどうでしょう…?
「支度が終わるまでファミリークローゼットを占拠する」ことで、他の家族のペースを乱してしまったり、「わざわざ自室へ服を運んで着替える」ことで、服が自室に散乱する、あるいは新しく収納を買い足す必要があるかもしれません。
お年頃だと、お出かけ用コーデをじっくり自室で考えたい…なんて気持ちにも配慮してあげたいですね。
3.無駄なスペースができる
ウォークインクローゼット然り、シューズインクローク然り、「収納の中に入る」必要がある場合、当然身体が入れるスペースが必要になります。
ましてや、ファミリークローゼットはその中で身支度を完成させるため、そのスペースとして2畳~は必要になりそうです。空間の為に2畳…特に土地に限りあるエリアの場合はかなり影響が大きいですね。
2畳あれば、玄関をもっと広くしたり、ワークスペースを作ったりできそう。。。家全体との兼ね合いを考慮する必要がありますね。
4.ゾーニングが難しい
家族のモノを一か所に集めるため、キッチリ区分けしておかないとごちゃ混ぜになって訳が分からなくなりますよね。棚や引き出しにラベルを貼る、ハンガーパイプに仕切りを吊るす等の対策が必要です。
ですが、モノが増えてくると「あ、自分のスペースが足りなくなった!まぁいいか、ちょっとココ借りよう」なんて風に、勝手に越境することもあり得ます。
最初は整理を頑張っていたけど、段々疎かに…というのも考えられます。
きれいなゾーニングを維持するためには、定期的に整理整頓する等、家族全員の協力が必須です。
共有スペースで、かつモノの出し入れや増減が多いので、事前にルールを決めた方が良さそうです。
5.設備費用がかかる
意外と忘れがちですが、ファミリークローゼットには設備が必要です。
快適で清潔な空間するための投資ですから、導入を決めた場合はキッチリ整えた方がよいでしょう。勿論その分費用がかかりますので、どんな設備が必要かよく考えて予算取りをしてください。
特ににおいは、香水や皮製品、体臭等…家族全員のにおいが混じりますので、ここはしっかりと対策をお勧めします。
まとめ
いかかでしょうか。
ファミリークローゼットのメリット、デメリットについては以下の通りです。
是非、ご自身の生活スタイルや、家族の生活をリアルに考えて検討してみてくださいね。
コメント